コロナ禍の影響に伴い、世界的に半導体の供給不足となっております。
様々な業界に影響が出ております。
何が原因なのか?その解決策は?いつ解消するのか?
IT業界、自動車業界、ゲーム業界、家電業界など多岐にわたって部材の供給が滞っております。
最近で大きな話でいきますと
iPhoneは、計画9000万台から最大8000万台へ引き下げ。
プレステ5は、生産台数を1600万台を計画していたところから1500万台へ引き下げ。
ベンツは42万台減、BMWは59万台減、昨年の生産台数から減っております。
様々な業界が大ダメージを受けております。
更にこの状況は2023年まで続くのでは?という情報も出ております。
更に供給不足に伴い、価格の高騰も始まっております。
消費者としては物は届かない、価格は値上げされる。
まだまだ我慢が続きそうです。
この記事では半導体不足の原因について書いていきます。
半導体とは?
そもそも世間で言われている半導体とは一体なんなのか?
現在の殆どの機器に組み込まれております。
半導体とは、電気を良く通す金属などの「導体」と電気をほとんど通さないゴムなどの「絶縁体」との、中間の性質を持つシリコンなどの物質や材料のことです。ただし、このような半導体を材料に用いたトランジスタや集積回路(多数のトランジスタなどを作り込み配線接続した回路)も、慣用的に”半導体”と呼ばれています。半導体は情報の記憶、数値計算や論理演算などの知的な情報処理機能を持っており、電子機器や装置の頭脳部分として中心的役割を果たしています。
https://www.seaj.or.jp/semi/about_semi.html
ちょっと難しいですね。
- 導体 → 電気を通す
- 不導体 → 電気を通さない
- 半導体 → 電気を通すこともあれば通さないこともある
高温の時は電気を通すようになるが、低音の時は電気を通さなくなるとのこと。
まあほとんどの電子機器に組み込まれている部品という感覚ですね。
これがないと殆どの電子機器が使えなくなるという物質です。
何故半導体が足りなくなったの?
まず、コロナ禍で在宅勤務が増えたことが大きな要因です。
- 自宅用のネットワーク機器の需要増加
- 自宅用のノートパソコンの需要増加
- 生産工場の出勤人員減に伴う生産量の低下
- 中国の電力不足
- IoT家電の増加
- 東南アジアのロックダウンによりパーツサプライヤの生産停止
などコロナの影響と言っても、一つの要因ではなく複数の要因が重なっております。
更に半導体チップの生産は
- 台湾:21.6%
- 韓国:20.9%
- 日本:15.9%
- 中国:13.9%
と7割以上をアジアで生産しております。
うち半分以上がTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)
が生産しているというから驚きです。
同社へ生産委託している会社は大きく下記の通り。
アップル(25.4%)、AMD(9.2%)、メディアテック(8.2%)、ブロードコム(8.1%)、クアルコム(7.6%)、インテル(7.2%)、エヌヴィディア(5.8%)
そうそうたる面々ですね(笑)
ただ、この半導体の供給もアジアへの依存度が高すぎることも問題の一つです。
リスクヘッジが全く出来ていない。
これでは今回のような特定地域のロックダウンや人材不足、電力不足など
各国の情勢に左右されやすい。
これに関してはコロナ禍に入る前から指摘されていたことでもあります。
半導体の供給不足はいつまで続く?
それでは半導体の供給不足はいつまで続くのか?
米Qualcomm、英ARM、韓国Samsung、米Appleは、
半導体不足は2022年度末まで続くと言っております。
intelについては2023年度まで続くのではないかと予測を立てております。
このまま供給不足が続くと、プレステ5のように転売が常習化しはじめて
定価を超えて市場に製品が流れ始めます。
それでも必要な人は買ってしまうからです。
既に、IT業界全体に影響が出てきております。
SSD等のフラッシュメモリは納期が全くつかず価格も毎月のように値上がりしております。
このあたりはゲームアプリや音楽アプリなどのサービスを提供している会社にとっては
サービス基盤に使っている電子機器の拡張時に価格が上がってしまうため
サブスクリプションの価格も上がってくることが予想出来ます。
まとめ
この状況は永遠に続くことではないですが、
あと丸々1年以上は継続していくと想定しておいたほうが良いです。
半導体が不足しているんだな。
大半を台湾で作っているんだな。
中国の電力不足の影響も出ているんだな。
と考えて、電子機器全般の納期がつかないのは仕方ないと思って待ちましょう。
営業時には、上記のような世界情勢から説明することで
お客様への説得材料としても使っていきましょう!