まずはじめに、皆さんにお聞きしたいのは会社のために人生を棒に振っていませんか?
自分の人生は自分のものです。時間も自分のものです。自由に使っていいんです。そんな貴重な時間を会社のために働いて無駄にしていませんか?今一度見直してみて下さい。
自分に問いかけて下さい。会社のために働いていないか?に対して「何故」を五回繰り返す。それで納得がいく答えが出てくるのであればこの記事は参考にならないと思います。もし説明がしきれなくなるのであれば一度転職を視野に入れて下さい。
ここから私の話をします。私は大学を卒業後入社した会社に10年程度所属し、2021年の10月から転職活動を本格的に始めました。結論から言いますと私の転職活動は成功しました。(本当の勝負は入社後なのでこれからの頑張り次第です。)
- やりたい仕事につくことができた(前職の時から関わりが少しあり業務内容などのイメージができていました)
- 希望の年収(前職から100万円以上アップ)
- 希望の勤務地(関西勤務で転勤はほとんどない)
- 残業が少ない(前職から月10時間程度は短縮されました)
- ワークライフバランスが取れるようになった。(在宅、時間有給、スライドワーク等の制度が充実している)
しかし私の活動は順調ではありませんでした。17社に応募して
- 10社 1次面接落ち。
- 5社 年収や要件が合わず二次面接で落とされる。
- 2社 書類選考で見送り。
という散々な結果でした。
自分がしてきたことや考え方、転職エージェントや採用担当者の方から教えて頂いたことを少しでも「同じ30代で転職を考えている皆様」に伝えできればと思います。
転職を意識し始めたのはいつ頃?
最初に転職を意識し始めたのは入社して5年目くらいで転職を意識し始めていました。仕事は順風満帆に進んでおり内容も楽しく、社内でも高く評価されていたこともあり転職を意識するのは遅かったかもしれません。そんな中で転職を意識した理由は、「地元に戻りたい」でした。
それでも転職をしなかったのは、当時の上司から「地元に戻れるよう異動の調整をする」と言って頂いたことと「転職は転勤を経験してからでも遅くない」と言っていただき私もそれに共感したからでした。上記のことから、転職を意識はしましたが活動をするまでには至りませんでした。
なぜ10年経って再度転職しようとしたのか?
10年経って再度転職を意識した理由は大きく次の3点です。
- 業務内容と給料が見合わなくなっている。
- ここにいても異動は無くならない。地元に戻れても数年でまた転勤することになる
- 仕事のやりがいを感じる機会が減ってきた
1.業務内容と給料が見合わなくなっている。
10年も経つとそれなりの役職について数字の責任も増えておりましたが、給料はほぼ横ばいで福利厚生でなんとか生活ができている状態でした。
- 2-3名のマネジメントをしている。
- 自分のノルマは年々増加している。
- 給料は5年前と比べてほとんど増えていない。
- 次の昇進には通過率の低い試験を受ける必要がある。
- 年功序列のため昇進試験までにあと6-7年はかかる。
と早くてもあと6ー7年はかかる昇進を待たないと給料がまともに上がらないことがわかっていました。今後も責任は増えて自分の時間はなくなる。しかし給料は増えないし自分自身のスキルもそこまで増えない。40歳を超えて同じ企業で同じ仕事しかしていない人材は市場価値があるのか?と現在の環境のままいることに大きな不安を覚えました。
これは転職活動してわかったことですが、世間には35-6歳でマネージャーに上がって10名以上の部下をマネジメントしている人も多い。さらに35歳前後の人材は転職も1-2社は既に経験している人が多い印象です。
そして下記の記事を読んだ時に、大きく共感を覚えました。
https://diamond.jp/articles/-/179034
この記事を書かれている北野 唯我さんが出した「転職の思考法」も非常に参考になりました。
ここにいても異動は無くならない。地元に戻れても数年でまた転勤することになる
仮に地元に戻してもらったとしても転勤がなくなるわけではありませんでした。そのため自分の希望を満たすには同じ会社にいても満たされることはない。縁もゆかりもない土地へ飛ばされることになります。定年を迎えるまで転勤の度に1から人脈を作ることは体力的にもどこかで限界が来ると思いました。
東京であればまだキャリアアップも見込めますが地方拠点へ同職級でいくことになると、これまでの結果を0クリアされるため更に昇進が遅れてしまうことになります。
異動先で転職活動をするリスク、度重なる異動で人脈を広げることができないことを考えると今しかないと考えました。
仕事のやりがいを感じる機会が減ってきた
これは30代で1度も転職を経験していない人なら共感される方も多いのではないかと思います。
私は今の仕事内容や会社の考え方に疑問を感じ始めました。お客様と一緒に課題解決して感謝されること楽しみを感じます。入社してからずっとそうやって仕事に向き合ってきて結果も出ておりました。
しかし最近は顧客の課題解決よりも自社の売上と利益が最優先で、儲からない案件を断ることも増えてきておりました。会社がでかくなるにつれて、株主の声を無視できなくなり結果を出さなければならない。これについては私も投資をしていますし、企業として最重要項目であることは理解できます。しかし、株主を大事にするあまりこれまで積み上げてきたビジネスの原点をみんなが忘れ始めている。
- 売上・利益追求のため激務になり全員が仕事に追われて周りを見る余裕がない。
- 属人的な対応になってしまい情報共有もない。
- 経営者層が現場の状況を把握せず夢ばかりを語っている。
- ナレッジの蓄積がほぼされない。
周りの担当も含めて業務量が増えすぎて全体的に社員の顔から疲労が滲み出ている。(社内MTGや報告資料も多く、営業マンが顧客の電話を出ないことも多々ありました。)
属人的な対応で顧客課題の解決をしてきて成果を出してもその人が異動すると1から後任が頑張る必要があって非効率的になっている。組織で対応するような仕組み作りにもっと時間を当てていきたい。
経営者層が夢を株主や従業員に語るが現実はほど遠く、間に挟まれている管理職もついていけていない。
会社が大きくなり社員数が増えたため担当者同士の情報共有が希薄になっている。その対策を組織としては考えていない。
上記の理由から転職活動をして他の会社も見てみようと考えるようになりました。それでは実際どういったスケジュールで動いたのかを月別に書いていきます。
10月 転職エージェント探し
勢いで会社を出ることだけは避けたかったので、転職活動は半年を目安に動くことにしました。まずは転職するにあたって何をすればいいのか?私は下記2つの動画を見て参考にさせて頂きました。
そして転職エージェントにまず登録をしようと考えました。登録自体は非常に簡単で個人情報を入れるだけです。全て無料ですので特段構える必要もありません。
登録をするとすぐにメールや電話で連絡があります。(私は6社の転職エージェントを使いましたがメールがほとんどです。)支援体制の紹介や経歴、転職理由などを聞くための面談をしたいとアポイントの連絡が入ります。タイミングが合えばその日でも対応していただけます。時間は1時間程度です。
コロナ禍という事もあり私の場合は対面で会うケースはありませんでした。全部のエージェントがzoomを使ってのオンライン面談でした。
流れとして各社共通していたのは下記内容です。
- 支援体制の紹介
- 私の自己紹介
- 転職理由
- 希望の業界や職種
- 転職軸(年収アップ?ワークライフバランス?勤務地?など)
転職エージェントによっては合計で6名くらいの方が zoomに入ってくることもあります。(業界によって担当が異なるため)ここで気をつけることは担当の転職エージェントが、ちゃんとこっちのことを考えてくれているか?自分本位で決めつけてこないか?を見極めることです。
転職エージェント選びの基準
エージェント会社によって色はもちろんありますが、私が経験して思ったことは会社よりも人を見た方がいいということです。大手のリクナビやマイナビ、doda、JACなどは在籍している人数も多く様々な方がいます。良いエージェントと悪いエージェントの違いはどういうものか?私の経験から書きます。
- 年収アップの希望を伝えているのに年収ダウンの提案をしてくる。
- 転勤NGと伝えているのに一部転勤ありの条件を出してくる。
- 紹介された企業のことを聞いても表面上の情報しか持っていない。
- 期間を半年程度で考えていると伝えると急にやる気をなくす。
- 職務経歴書・履歴書の添削をほとんどしてくれない。
- 転職スケジュールを前倒ししてくる。(半年→2ヶ月など)
- こちらのことを下に見ているような発言が言葉の節々で垣間見える(普段から言っている)
- こちらの条件を満たせる企業は存在しないとすぐに匙を投げる。(条件緩和の打診もなし)
一つでも当てはまる場合は、担当変更もしくエージェント会社ごと変えてしまっていいです。自分の転職活動なので妥協は一切しなくていいです。これは人によりますが、私は転職しなくてもいいと思いながら転職活動してました。条件に合う会社がないのであれば今の会社に残るつもりでした。
このような担当についたら即担当変更を申し出るか別の転職エージェントを使いましょう。
私は担当変更してくれと直接言いにくかったので、別のエージェント会社に相談をしたため合計6社の転職エージェントと面談をしております。
それでは良いエージェントとはどんな人なのか?
- 希望の条件に沿った会社を紹介してくれる。
- 条件緩和も視野に入れて提案してくれる。
- 職務経歴書・履歴書の添削を率先して行ってくれる。
- 面接対策のために模擬面接をしてくれる。
- 「紹介した企業」の社内の人間関係や人材の募集理由を把握している。
- 募集されているポジションの業務内容を細かく把握している。
- スケジュールにゆとりがあってもしっかりフォローしてくれる。
- 求人の紹介をメール案内だけで済まさない。(電話や場合によってはオンライン面談までしてくれる)
- 定期的に転職活動の進捗状況の確認をしてくれる。
履歴書と職務経歴書をアップロードする前から求人情報は出していただけました。ただ、私の想定と異なったのは職務経歴書の添削などはこちらからお願いしないといけなかったことです。(これは人によると思います。)
※後日書類が通った企業から指摘があったのですが「履歴書に書いた大学の在学年数が実際より1年多く」なっていたため落とされました。もちろん私自身の注意不足が原因ですが、あまりちゃんと見てくれていなかったんだなと悲しくなった記憶がございます。
このような感じで10月は色んなエージェントとの会話で転職市場の動向や企業研究、履歴書・職務経歴書のブラッシュアップにあてました。
11月
外資系IT企業 3社に申し込むことにしました。
- 1社目:1次面接落ち:入社するポジションの同僚が面接官でした。
- 2社目:1次面接落ち:元エージェント会社の人事担当が面接官でした。
- 3社目:書類選考落ちでした。
その後、エージェントからのフィードバックがほとんどなく自分に何が足りないのかを手探りでPDCAを回していきました。
この時参考にしたのが、企業ブログやyoutubeでした。実際見ていた記事をご紹介します。
マイナビ
https://mynavi-agent.jp/knowledge/common/29.html
doda
https://doda.jp/guide/mensetsu/interview/
リクナビ
youtube
サラタメさんのyoutubeがこれ以外にも良い動画が非常に多いので何度も参考にさせていただいてます。この話し方で面接ができたらかなり強いと考えてます。
末永 雄大さんも非常に参考にさせて頂きました。強烈な経歴な持ち主で発言にも説得力があります。
ここで逆質問の仕方や面接対策、面接前の心構え、転職前の対策などの勉強をさせていただきました。
12月
3社全部落ちたことで一旦、自分の目指している業界やしたいこと「転職軸」について見直す時間を作りました。少し前に転職に成功していた元同僚に「自分が使っていて非常にサービスが良かった!!」と紹介してもらいいうことでそこのエージェントを利用することにしました。
結果的には非常に良い出会いに恵まれて、これまでの活動を全て見直し職務経歴書の書き直しからスタートすることになりました。
このエージェントさんが非常に良くして頂いて、一緒に次の転職先について色々と模索致しました。この辺りで採用担当者の考えてることなども学ぶことができました。
1月
年末で仕事が忙しすぎたこともあり12月はほとんど活動ができませんでした。この時、エージェントさんからフォローの連絡がなければもしかすると転職活動自体をやめていたかもしれません。年始からZoomで打ち合わせを再開しました。
毎日のように時間を作って頂き1時間程度、職務経歴書や転職軸の添削をして頂きました。いつでもすぐ対応してくれ、添削のスピードがかなり速く指摘も的確でさすがプロだと刺激を受けました。
紹介して頂いた求人の会社を「受ける前に読んでおいた方がいい」と何冊か本を紹介してもらいました。
この時はSaaS系企業を受けようとしていたので、「下記の仕組みは理解しておいた方が、話が入ってきやすいし面接の時に、どこに重点を置いて話をしたいいかが見えてきますよ。」ということで下記の本を紹介して頂きました。
「THE MODEL」
非常に参考になりました。日系企業にはまだまだ導入されていないビジネスモデルですがベンチャー企業や外資系企業には普及し始めておりこれからも増えていくだろうと思います。
「イシューからはじめよ」
自分の常識をまず捨てて、仕事の仕方を根本から見直すということでマッキンゼー流を取り入れて、ガムシャラに仕事をするのではなくその問題を解決する必要性と問題に対する解答の質をとことん突き詰めていく。今後のビジネスをする上で確実にプラスになる本です。
レバレッジ・リーディング
仕事をしながら転職活動もして、本を読むというのはこれまでの生活リズムから大きく変わることになります。本を早く読んでも中身が頭に入ってこなかったり、途中で読むのをやめてしまう。この状況でも本をたくさん読めるスキルを身につけましょうということで本書を紹介いただきました。速読ではなく「多読」です。本に書かれている内容で重要なのは2割程度という独特の考え方。制限時間を設けて、1冊1時間〜2時間で読み終えるようにする。
紹介して頂いた3冊は全てが非常に重要であり、私の人生に大きな影響を与えました。エージェントというのは相性があると良く言われますが経験してみて意味が分かりました。
- 自信を持たせてくれたり、気を使わずに相談ができる関係になる。
- 人と人なのでエージェント会社ではなく、相対する人がどうか?
それが非常に重要であることが分かりました。
2月
いざ、全ての準備を整えて希望の会社4社との面接が始まりました。エージェントの勧めで第1志望の会社は最後になるように面接のアポイントを調整して頂きました。
- 4社目:配属されるポジションの同僚が面接官でした。
- 5社目:配属部署のナンバー2が面接官でした。
- 6社目:書類落ちですが、今年の採用を急遽辞めることになったそうです。
- 7社目:西日本の人事担当者が面接官でした。
- 私の所感ですが、採用担当の方がたくさん話はさせてもらえるがその分多面的に評価されている。
- 同僚の面接官は、向こうも慣れていないのかぎこちないことが多く意外と話しにくい。
今回はフィードバックも正直に全て伝えてもらえて、エージェントから各社へ売り込んでいただいたり、粘って頂いたのですが最終的には、私のこれまでの経験値が求める人材と離れているということで見送りになってしまいました。
今後について
転職活動をやめるつもりはありません。
ですので第1回の転職活動と一区切りさせて頂きました。早速来週の月曜日から再度エージェントと転職軸の見直しをする予定にしてます。第2回としてさらにバージョンアップした自分で活動をできるように努力します。
転職を焦っているわけではないため、自分のやりたいことはなんなのか?今のスキルを活かすことができる会社はどこなのか?改めて偏見や色眼鏡なく見直していこうと思います。
自分に至らない点はまだまだあり、今回の転職活動で急激な成長をしていると感じています。
各社の人事担当者は人を見るプロです。そのプロから無料で自分に足りていない点や優れている点、自分の経験は市場からどのようにみられているのか?細かく分析をして頂いたことはそれだけで財産だと思ってます。
再度転職だけでなく、自分の人生について見直しをしていきたいと思います。
転職が決まらない時の対策などはこちらの記事をご参考にしてください。
私は転職エージェント8社に登録し全ての会社と面談しました。あまりにもひどい担当者がいたので2人ほど担当変更をしてもらったこともあるため合計で10名のエージェントと面談しました。その中で最もいいと感じたのが「JAC Recruitment」様になります。
- 1988年より日本で転職サービス支援を開始しており国内でも有数の老舗企業だから安心
- 外資系企業や海外進出企業など、グローバル転職のサポートに強みを持っているため年収高い求人が多い。
- JAC Recruitmentを利用して転職された方の多くは30歳以上だから中堅社員へのフォローが手厚い
- 主に年収600万~1500万の求人を扱っている
同社は一人の担当者が企業への営業からエージェントの社員教育もしっかりしており社内研修として必ず1ヶ月間はみっちり教えこむとのこと。他の転職エージェントでは特に研修もなく実践に急に放り出される会社も多いためあった方は皆さんしっかりとこちらと向き合って話をしてくださりました。
求人数は大手のリクナビやDODAよりも少ないですがそれだけ深く企業に入り込んでいる印象です。特に凄いところは「企業と求職者の両方に対する支援を一人のコンサルタントが行う」ことです。言いかえれば自分と面談しているエージェントが紹介してくれる企業は、その人が人事担当や営業部長など現場の担当者に基本的には会っているということです。
- 面接前に社内の組織情報や人間関係、欲している人材を求人広告の文面だけでなく生の声を聞いてきてくれる。
- 面接官となる方の性格を教えてくれることがある。
- 必ず聞かれる質問を何個も教えてくれることがある。(これまでの採用者から聞き出したデータベースがある)
- こちらの要望を聞いた上で年収交渉を強気にしてくれる。
私は転職エージェント8社利用してそれぞれ合わせて合計20社以上受けましたが、同社を経由して申し込んだ企業は書類選考を全部通りました。
ぜひ転職に悩んでいる方は面談だけでもしてみてはいかがでしょうか?人によって相性はございますが他のエージェント会社と比較すると社員がしっかりしている印象が強いので「JAC Recruitment」様おすすめです。