今回は、読書についてです。
子供この頃や、学生時代は本を読む時間が設けられていたり
親や先生から本を読むように口酸っぱく言われて来た方も多いかと思います。
- 学校には校内に図書館があり
- 教室の後ろにも本棚があり
- 家には親に買ってもらった本があり
- 家族で市立の図書館に行ったり
子供の頃は何かと本に触れる機会も多かったと思います。
でも、社会人になるとどうでしょう?
仕事が忙しかったり、人付き合いなどに時間を割いてしまい
家や町中で本を読む時間が無くなっていませんか?
今回は、社会人だからこそ本を読むメリットとその本の読み方について解説していきます。
今回参考にしてる本は、本田 直之さんの「レバレッジ・リーディング」です。
レバレッジは「レバー=てこ(梃子)」から来ており、
直訳すると「レバレッジ=てこの原理」となります。
意味としては小さな力で大きなものを動かすことができる“仕組み”を指します。
本書は読書に関して、
小さな投資(1冊1,000〜1,500円)で
大きなリターン(100倍の15万円の価値)を得る。
という内容で様々な本を読むメリットが書かれており、
その上で本を沢山読む方法について書かれております。
私も知人から紹介して頂き本書に出会うことが出来ました。
現在は早速試しており1ヶ月で3冊読むことに成功しております。
本を読む時間は作れる
社会人の皆さんは本を読む時間が無いと思う方も多いでしょう。
私自身、最近までそう思っていましたし自分の周りでも同じように考えている方は多いです。
しかし、それは本当に自分の時間を作ろうと努力したのでしょうか?
- お酒を飲んでる時間
- 買い物をしている時間
- 通勤時間
- お風呂に入っている時間
この時間を1〜2時間、読書に当てるだけです。
お酒を飲む時間を無くして本を読む。
買い物の合間にカフェに寄って本を読む。
通勤時間、SNSをやらずに本を読む。
入浴時間に本を読む。
そんなに難しいことではないと思います。
少し意識を変えるだけで読書の時間はいくらでも作り出すことが可能です。
時間が作れたら早速読書の仕方についてです。
多読について
それでは多読力は実際なんなのでしょうか?
私自身も速読などはよく聞くが、多読はあまり聞いたことが無かったです。
この作者である、本田さんは年間400冊も本を読んでいるようです。
しかし、全てを1から最後まで読んでいるのではなく、重要な部分のみを読むように意識している。
要するに、全部は読んでいないということです。
速読は全部を1から早く読む技術ですが、多読は本の内容を早く理解する技術です。
速読よりも多読のほうが本の内容理解度は高そうですね。
本は最高の自己投資でです。
成功者たちは必ずと言っていいほど、本を読んでおります。
ビジネスマンの読書は、プロスポーツ選手にとっての練習と同じです。
あらゆる技術を反復して自分のものにしていく。
自分の常識を疑って常に新しい常識に更新していく。
多く読めば読むほど多く稼ぐことが出来る。
多読には様々な魅力が詰まっております。
全体の16%理解できれば次の本を読む
読書は全部読まなければならない。
と考える方が多いと思いますが、そんなことはありません。
むしろそういう読み方をすると全部頭から抜けてしまいます。
1冊の本で重要な内容は、全体の2割と言われております。
2割のうち8割(全体の16%)が理解できれば次の本へイッテヨシ!
重要な項目を読み飛ばす可能性があるので、
少しでも重要な項目を読み飛ばさないための工夫をします。
身近なテーマから選ぶ
まずは身近なテーマから選びましょう。
やさしくて読みやすい本であっても、全く自分の興味や経験とことなるジャンルの本は
読むだけで一苦労です。また内容も中々入ってきませんし、即戦力になりません。
自分の身近なテーマについて書かれた本を最初のうちは選んでいきましょう。
筆者の経験談が書かれている本を選ぶ
筆者の経験に基づく内容が書かれている本を選ぶように意識します。
読書は、他人の体験を格安で疑似体験出来る最善の方法です。
本は成功者達が、10年・20年と経験してきた出来事を
読者にわかりやすくまとめて書いてくれています。
ほんの数時間で理解できるように情報が整理されています。
学者や研究者などが理論などを長々と書いている本がありますが
これは机上の空論で、内容もわかりにくいことが多く本も分厚く手を出しにくい傾向にあります。
本屋さんでも、ビジネス書のコーナーはわかりにくい題名などが並んでおり近づきにくいですが
こういった本が多数存在するからです。
多読術について
多読はどうしたら良いのか?
1日1冊以上読んでいる本田さんは訓練しなくても読み方を劇的に変える方法があると言っています。
本を読む目的を明確にする
まず、読書を始める前に本を読む目的を明確にしておきます。
別に紙に書いたりしてしっかりやる必要はありません。
頭の中で本を読む目的を明確にしておくことで、必要な項目のみを読み進めることが出来ます。
「カラーバス効果」
目的を明確にしておくことで、読み飛ばしていても重要なところは目に止まります。
カラーバス効果とは何なのか?
カラーバス効果とは、特定のことを意識し始めると、日常の中でその特定のことに関する情報が自然と目に留まるようになる現象のことです。
https://news.mynavi.jp/article/20210316-1714015/
例えば、ブログについて色々知りたいと考えていると
様々なシーンでブログと言う文字が目に入るようになります。
つり革や本屋、メールの中身、ニュース、検索して参考にしていた記事など
世の中はこんなにブログに関する情報が溢れていたのかと驚きます。(私がそうでした)
ただ、意識するだけで目につくというわけです。
これを読書にも適用していきます。
カラーバス効果を使うことで素早くページをめくっていても
目的の箇所で目が止まります。
シンプルにイメージを描く程度でOKです。
読書環境を見つける
次は環境づくりです。
「買った本をどこで読むのか?」
これが意外と重要だったりします。
- 場所:机、布団の中、ソファ、カフェ、通勤時間の電車など
- 時間帯:朝・昼・夜
集中できる場所を見つけましょう。
家の中であれば、お金をかけず、時間がいつでも取れるので有効です。
私は、朝6時に起きて家のソファでカフェBGMを流しながら読んでいます。
環境をしっかり作ることで三日坊主を防ぐことが出来ます。
夜はお酒を飲んでいたり、残業したりとイレギュラーが起こりやすいので
朝方がおすすめです。
目次を読む
目次は重要な内容を箇条書きにして教えてくれます。
授業などでノートに板書して、黄色マーカーなどで重要な内容にマークを付けたと思いますが
本ではそれが目次に当たります。
章ごとに重要な内容を完結にまとめられているのでそれぞれで書かれている内容が頭に入ってきます。
制限時間を設ける
本を読む時間に制限を設けます。
本の分量にもよりますが、
1,500円以上するようなビジネス書であれば1冊全て理解しながら読もうとすると、
私は、3−4時間あっても足りないと思います。
そのため、「1冊にかける時間は1〜2時間まで」
と事前に時間を決めて読みましょう。
一冊の内容を俯瞰してみる
目的を明確にし、制限時間を設定したら次は本全体を俯瞰します。
カバーのソデや著者のプロフィール、帯、目次、まえがき、あとがきです。
著者がどんな人なのかを理解しておくとある程度中身が想像できます。
実務経験者であれば経験に基づいた内容、学者や研究者は理論的な内容などです。
目次は先に書きましたが、他の項目も合わせて読むだけで
大枠の内容が理解出来ます。
これでカラーバス効果を使ってポイントが自然に目につくようになります。
1ページ目からじっくり読まない
1ページ目からじっくり読むことをやめましょう。
ここで重要なのは全く読まないというわけではなく、
時間をかけないというところです。
既に前提条件は頭に入っているので、「ななめ読み」をします。
本の内容で重要なのは全体の2割です。
その2割に出会うための旅と言ってもいいでしょう。
ですので最初から腰を据えてじっくり読むという考えは多読にはありません。
常識を更新しましょう。
行の冒頭を読んで、重要なポイントがありそうかを探していく作業です。
重要そうな内容上がったときに時間をかけてじっくり読みます。
「読み方に緩急をつける」というのはいい内容を理解する最善な方法です。
重要だと思った部分はゆっくり読み、それ以外の内容はどんどん読み飛ばしていく。
速読と異なるのは全てを早く読むのではなく、重要だと思うところをゆっくり読む。
緩急をつけている点です。
最初は怖いですが、思い切って読み飛ばしてみましょう。
週1冊から始めてみる
1日1冊をいきなり始めるとおそらく続きません。
まずは週1冊、本を読む習慣がない人は月1冊でも良いと思います。
始めてみましょう。
自分の生活リズムを見直して、無理の無い範囲で読書進める。
なれてくると増やしていく。
スモールスタートで始めると自然と読み進めることが出来ます。
読書後のフォロー(読んだままで終わらせない!)
本を読むと、読み終わった後は新しい知識が身についた気になります。
しかし1ヶ月、2ヶ月と時間が経過すると内容をどんどん忘れていき
1年後にはほぼ内容を覚えていないと思います。
それを防ぐためにも読書後のフォローが非常に大事です。
一番大事と言っても過言ではないです。
その方法はたっだの2点です。
- ポイントをメモする。
- 実行する
これだけで、内容の理解度がグッと上がります。
この作業をすることが、1500円の本を15万円の価値に変える手段です。
本にメモをしても、読み終えた本を再度読むことはほとんどありません。
ノートやメモ帳など普段持ち歩くものに転記します。
それを時間があるときに軽く見直す。
それだけでどんどん脳内に定着していきます。
- 目的を明確にする。
- 帯、ソデ、まえがき、目次、あとがきを読む
- 本を読む
- 重要なところに線を引く
- 線が引いているところのみメモ帳に転機する。
- 実践で試す。
- 結果を踏まえてメモ帳の内容をブラッシュアップしていく。
- 実践で条件反射で対応出来るようになる。
このルーティーンを繰り返し行うだけで定着度が全く違います。
まとめ
本を読む際、漠然と1ページめからじっくり読みがちですが、
この多読力を使うと重要な部分のみを理解しようと考え方自体が変わります。
これは読書だけではなく、日常の会話だったり、電話、メールなどのコミュニケーションにも
非常に影響することです。
人生を変える内容だと思いますので、もしもっと詳しく知りたい方は是非本書を手にとって下さい。
最近読んだ本の中では最も感銘を受けました。